和太鼓宣伝大使ブログ【鬼太鼓座 秩父公演鑑賞】

鬼太鼓座 秩父公演 ,24 02.12

 

メンバー2人で秩父線30駅を見送り、秩父へ。

小さい頃にゲストでよくみかけた鬼太鼓座ですが、当時は何の良さも分からず、寝はするわ、廊下で遊んでるわと、まずはじめにかつての自分たちに喝を入れたいです。

 

鬼魂一打や他の期の動画は常日頃から楽しんではいましたが、生鑑賞はやはり小学生ぶり。

一言でまとめると “緊張と緩和の連続から生み出される最大出力の波動” って感じです。

 

 

以下、公演・演目に対する感想です。

 

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ゆっくりと暗転する会場。赤暗い照明がゆっくり焚き付けられ「いくぞっ!」の声から始まる。圧倒的な一発が放たれたかと思えば、なわとびが登場し、ただひたすらに飛び続けるひとりの座員。会場全体困惑しざわめくが、5分も経つと沈黙が走る。紐が床に当たる音、足音だけが鳴り続け緊張のなか静かに息をのむ。そして『飛べ』から『UNERI』『祈り』へ一気に駆け抜けていく。冒頭3曲から緊張と緩和が連続し、両者が絡み合いつつも亀裂が生まれ、そこに引き込まれる。この時点ですでに虜に。

※転換中に松田さんから、小澤征爾氏と田耕氏の出会いと『モノクローム』の誕生秘話についてお話がありました!武満徹の話も出て驚いちゃいました。(もう一人の方の名前が存じ上げず…悔)

 

『鬼太鼓囃子』は拍にとらわれず、腕の振りと手首のしなやかさが締太鼓に伝わり、座員の性格や個性が音に表れてる。またユーモアと優しさ、締太鼓への愚直さが感じられて、人間と和太鼓が持てる可能性をまだまだ開いてくれてるなと。『律動×交差』は若手2人がとにかく圧倒的で、上手い、これに限る。あらゆる細胞から呼吸してるんじゃないかと思えるほど。そして『打つ八丈』は目の前の高久保さんの凛とした姿が美しく、各々のソロも見てきた以上にすごいもので、口が開きっぱなし。

 

あっと言うまに前半が終わり、15分休憩〜

 

 

2部冒頭は、ゲスト山中信人さんによる『僧舞〜TSUGARU』。糸が弾かれる音、バチ皮に当たる音、小さく速い音から、大きな音までとにかく繊細。若手2人も途中から加わり、3人で演奏を終える。2人はなんと初心者らしい…。

『剣玉』。これだけは小学生の頃も絶対見てた。2人のコミカルな掛け合いと剣玉の曲芸は、童心を思い出させてくれ、心も落ち着き平和だな〜と思える。

そして、『尺八』から『大太鼓』『屋台囃子』までは一気に。尺八の涙そうそうに合わせて小さく口ずさむ観客の方々の中で、今こうして和太鼓を楽しめてる時間・場所の大切さに気づかされる。『大太鼓』は木下さんヤバいです、バチ太すぎるし、何じゃこりゃって感じ。ラスト屋台囃子は言わずもがな、汗が垂れる音すら聞こえてくる。あと鬼太鼓座の玉入れはやっぱ好きですね。

 

緊張と緩和、沈黙とリズムの両者がそれぞれ衝突していき、繊細で大きな波動が生み出される瞬間を目の当たりにできました。

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と、以上になります。長々となりました。

最後は木下さんと写真撮ってもらえました!!

また観に行きたいと思います。次はメンバーの小・中学生と一緒に。”不知の自覚”を知るためにも、打つだけじゃなくてみることもやはり勉強だなと。

 

そしてこれからはSPC、大太坊アトリエ公演、千龍名古屋公演と立て続けの鑑賞月間。すでに楽しみです✨

 

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